大手ゼネコンである「大林組」との共同研究により、弊社代表宮田がSoC(System-on-a-chip)を選定、カーネルリビルドによる起動高速化、過酷環境(摂氏+80度〜−10度)での耐久試験を経て実現した製品です。これにより、事前登録された有資格者の顔認証が行われない限り、重機のエンジンが始動しないよう制御することができ、無資格操作による事故を防ぐことを目的としています。
目次
背景
ゼネコンは、工事や建設で必要となる重機を保有していません。広域建設機械レンタルと呼ばれる企業郡から、必要に応じてレンタルしています。その台数は日本全国で10万台を超えると言われています。
政府統計の総合窓口


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重篤な事故
これらの重機が工事・建設現場で利用される中、無資格者による安易な操作が重篤な事故を引き起こすことが残念ながら少なくありません。例えば、トラックの搬入経路を塞いでいる重機を動かす必要があるが有資格者がおらず、時間に追われた無資格者が操作、重機の死角にいた作業員に気が付かず轢いてしまった、といった事故です。
ソリューション
上記問題を解決するため、以下の要件を満たす製品を開発することになりました。

製品要件
- SoC(System-on-a-chip)選定
- カーネルリビルドによる起動高速化(15秒以内)
- 過酷環境(摂氏+80度〜−10度)での稼働耐久試験
- 高精度な顔認証
最も難しかったのは、カーネルリビルドによる起動高速化(15秒以内)でしたが、最終的には7秒での起動を実現しました。採用したOSはLinuxですが、カーネルリビルドは弊社代表宮田の得意とする技術でもあり、フェイスターターを支える中核となっていることを弊社では嬉しく思っております。
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